前回、肥満治療の薬物療法を紹介しましたが今日は行動療法(心理療法の一つ)についてご紹介していきたいと思います。
行動療法はお金もかからなければ、若い方・お年寄りまで明日から誰でも実践可能です。
体重測定習慣化の重要性
一般的に高度肥満の方は体重をはかる習慣がなく、自分の体重を把握していないことも多いとされています。
私の場合ダイエットを始めてから体重計に乗る習慣ができましたが、確かに言われてみればそれまでは特に習慣というほど体重計に乗っていなかったような気がします。
2012年、Van Wormer JJらによって行われた「体重測定回数と二年後の体重変化を観察した研究」によると、BMIが25未満の普通体重者群では体重が現状維持または減少していたのに対し、週に1回程度以下の体重測定群では有意に増加していました。
また、BMIが30以上の肥満群も毎日体重を測定したところ2年後の体重は5kg程度減少していました。
つまり、「体重計に乗る」という習慣そのものにダイエット効果があると言えるのです。
毎日10秒体重計に乗るだけならば今日からも実践可能ですよね。
アフィリエイターではありませんが、Amazonで体重計が買えるページをリンクしておきます(笑)
グラフ化体重日記
この記事は日本肥満学会が発行する「肥満症診療ガイドライン2016」を参考にしていますが、このガイドラインでは「起床直後、朝食直後、夕食直後、就寝直前の1日4回」体重を測定し、記録するグラフ化体重日記を作成し、体重がなぜ増えたかあるいは減ったか、じっくり見直す
ことが大切と記載があります。
1日4回も体重計に乗るのはめんどくさくてやりたくありませんが(笑)、グラフにして体重を記録することは徐々に目標体重に近づいていく喜びが視覚化できるのでオススメです。
食行動質問票
食行動質問票は質問に答えてもらうことで、現状の食習慣を再認識していただき、「言われてみれば確かにそうだ」と問題点に気づいてもらいます。
なかなか意地悪な質問項目で、意識的に食習慣に気を使っていなければほとんど当てはまってしまいそうですが、なかなか食習慣を客観的に見つめ直す機会もないので一度やってみても面白いと思います。
私は問診の中で食習慣をお聞きすることで、再認識してもらえるように心がけています。
30回咀嚼法
小さい頃「よく噛んで食べなさい」と言われましたがあれです。
しかし、この30回咀嚼法の面白いところが行動療法においては29回でも31回でもダメ。
一度30回と決めたらその回数を変えずに単純化作業として特化したものが「30回」咀嚼法になります。そしてその成功、失敗をマルバツで記録するのです。
まとめ
行動療法と聞くと仰々しいですが、「体重計に乗るだけで痩せる」のであれば今日からすぐにできるダイエットです。
ダイエット成功後に体重を維持するという意味でも有用ですので体重計をお持ちでない方は是非買ってみてくださいね。
プライベートクリニック高田馬場/新橋
代表医師 鏡原裕一
<URL> https://www.private-clinic.jp/lp/glp-1/
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