GLP-1について その１

GLP-1（glucagon-like peptide-1）とは

GLP-1とは栄養素の摂取によって消化管から分泌され、インスリン分泌を促進する消化管ホルモン「インクレチン」の一つです。

インクレチンによるインスリン分泌の特徴としては、グルコース依存性で血中のグルコース濃度が低い時にはその作用が認められないため、低血糖が起こらないことが特徴です。

血糖調節以外の作用

GLP-1受容体の受容体はインスリン分泌を行う膵臓以外にも各種臓器に存在していて、これがダイエット効果に直結しています。

具体的には

・脳に作用して満腹感を引き起こし、食欲の摂取を抑制する作用

・胃に作用して胃排泄を遅延させることで食欲を抑制する作用

がGLP-1の体重抑制作用に大きく貢献していると言われています。

体重抑制に関する研究

GLP-1受容体作動薬であるリラグルチドとエキセナチドにおける２型糖尿病患者を対象とした海外の21臨床試験のメタ解析の結果からは

・体重減少にもっとも関連する因子はGLP-1受容体作動薬の最大容量の使用

・体重減少効果は6ヶ月でほぼ最大効果に至り、1年は継続する

ことが分かったそうです。

また、Jendleらは体重減少において、除脂肪体重（骨や筋肉などの脂肪以外の体重）・内臓脂肪・皮下脂肪いずれへの影響が大きいか検討と行なったところ

・リラグルチドは除脂肪体重には影響を与えず、脂肪量のみを減少させた。

→筋肉は落とさないで脂肪だけ減らした

・特に皮下脂肪よりも内臓脂肪に及ぼす減量作用が大きかった

 

まとめ

少し小難しいお話でしたが、

・GLP-1は脳の満腹中枢に直接働きかけて「お腹いっぱい」を作り出してくれるので空腹ストレスを感じない

・胃の排泄運動を抑制するので「すぐにお腹いっぱいになる」のでドカ

食いできなくなる

ので痩せるのですね！

プライベートクリニック高田馬場/新橋

代表医師　鏡原裕一

＜URL＞ https://www.private-clinic.jp/lp/glp-1/

昔はこんなラーメンが好きでした。GLP-1を始めると油っぽいものが食べられなくなるので、今だと見てるだけで少し気持ち悪くなってしまいます。

リバウンドについて

「１ヶ月で-20kg!!飲むだけで楽して簡単痩せるサプリメント!!」

…のような広告がインターネット上には度々見受けられます。

夢のような話ですが、1ヶ月で20kg体重を落とすことは健康的なダイエットの観点から言うと望ましくありません。

厳格な食事制限で摂取カロリーを減らせば短期間で体重を落とすことは原理的に可能ですが、この短期間でのダイエットには落とし穴があります。

体と脳のメカニズム「セットポイント」

人には長期間維持された体重の値が、脳と連動して記憶される「セットポイント」が備わっており、もし短期間で体重が減ったり増えたりすれば、自動的にその値に体重が戻される仕組みになっています。

このメカニズムに逆らい、体重の減らし方が急激であればあるほど、その反動で元に戻る作用も強くなると言うのがリバウンドの大きな原因の一つです。

ダイエット成功の秘訣はダイエット後の体重を長期間維持すること

上記のセットポイントを時間をかけて徐々に移行させることが、ダイエット後の体重を維持するためには不可欠です。急激な体重減少は本当の意味でのダイエットの成功とは言えず、体重を維持することがとても大切なのです。

GLP-1を使って

目標体重まで体重が落ち切った後も、セットポイントを維持するためにGLP-1メディカルダイエットをある程度継続した方がいいのはこの「セットポイント」が関係しています。

継続は力なり、無理せずにどっしりと構えて健康的なダイエットを成功させましょう。

プライベートクリニック高田馬場/新橋

代表医師　鏡原裕一

GLP-1前のセットポイントを維持できないまん丸の私

目標体重の決め方

理想の体重/目標体重って何キロですか？

人それぞれ理想体重があると思います。

一般的にはBMI（Body Mass Index）と言う概念が有名で、体重（kg）を身長（m）の二乗で割って求めます。

例えば身長160cm、体重65kgの人のBMIは65 ÷ 1.6 ÷ 1.6 = 25となります。

日本では、大阪大学医学部が約5,000人のBMIを疾病率との関係を調査した結果、男性では22.2、女性では29.1の時にもっとも疾病率が低いことが分かったため、日本肥満学会は男女ともに22をBMIの基準値としました。

逆に言うと、22 ×身長（m）×身長（m）が適正体重、160cmの人であれば

22 × 1.6 × 1.6 = 56.32kgが適正体重と言えます。

BMIが高いから即ダイエット！は間違い

肥満とは「体重過多状態」をさすのではなく、「脂肪組織がの割合が増加した状態」を指します。

筋肉ムキムキで体重が重い人が「肥満」ってことはないですよね？

目標体重の設定には体脂肪率も大切

目標体重の設定には体脂肪を除いた体の重量をLBM（Lean Body Mass）を使用します。以下、計算式が並んで少しややこしいので分からなければクリニックまでお問い合わせください（笑）

LBMの計算は体脂肪率だけを使う簡単なもので、

例えば25歳、身長160cm、体重65kg、体脂肪率35%の女性の場合、

LBM = 65kg-(65×0.35) = 42.25kg（体脂肪以外の重量）となります。

続いて、25歳女性の目標体脂肪率を28%と設定して、そこから目標体重を逆算します。

ちょっとややこしいですね。。。

要するに、脂肪以外（骨とか筋肉とか水分とか）42.25kgある人の体脂肪率が28%の場合の本来の体重を算数で計算すると、、、

42.25kg ÷ ( 1 - 0.28 ) = 58.68kg　が目標体重になります。

この時BMIは58.68 ÷ 1.6 ÷ 1.6 = 22.9 で標準値とされる18.5以上 ~ 25未満に納まっているのでOKです。

１ヶ月に減らす体重は現体重の5%程度で

また、健康的なダイエットを目指す場合、１ヶ月に減らす体重を現体重の5%程度にとどめておくべきです。

65kgの方であれば65kg × 0.05 = 3.25kg、１ヶ月3kg以下のペースで落としていくことが望ましいとされています。

まとめ

ちょっとややこしいですが目標体重、減量計画も簡単な算数で導くことができます。もし難しいなと感じるようであれば一度ご相談ください、算数は比較的得意でした（笑）

プライベートクリニック高田馬場/新橋

代表医師　鏡原裕一

GLP-1ダイエットを初めて少しスマートになってきた後ろ姿　趣味はゴルフです

そもそもダイエットって何だろう？

ダイエットって何だろう？

ダイエット「Diet」の意味を皆さんご存知でしょうか？

一般的には「痩せる・体重を減らす」際にダイエットと言う言葉を使いますが、英語の「Diet」には食事・食事療法と言う意味があり、日本で使われるダイエットに当たる言葉は「weight loss」が一般的です。

もちろん、体重を落とすことはダイエット最大の目標ですが、それは

・代謝機能を正常に保ち

・日常生活を健康に送るために

・食事、身体活動、その他の生活習慣を調整し

・心身ともに活性化する

つまり、健康的に豊かな生活を送るためにダイエットをすると言うことを忘れてはいけません。

正しいダイエットに必要なマインド

ただ闇雲に体重を落とすだけがダイエットではなく、

・何よりも健康であることを優先する

・良いモチベーションを保つ

・正しい知識を学び続ける

・間違ったダイエット法を選択しない

ことが大切です。

メディカルダイエットでは

GLP-1メディカルダイエットではダイエットにおける最大の天敵「食欲」をストレスなく抑えることが可能です。

直接的には食欲を抑えてノンストレスで減量できますがその先にある「健康的な生活」を意識できるとより良いダイエットと言えるでしょう。

是非ともこの記事を通じて皆様に正しいダイエットの知識をお伝えできれば幸いです。

プライベートクリニック高田馬場/新橋

代表医師　鏡原裕一

GLP-1と出会う前のまん丸顔の私

メディカルダイエット

人生最後のダイエットにするためには？

こんにちは、プライベートクリニック代表医師の鏡原裕一です。

多くの方がダイエットとリバウンドを繰り返してしまう原因は何でしょうか？

「明日から１ヶ月間、●●ダイエット頑張るぞ！」

「やった！5kg痩せたから普通の生活に戻そう！」

こうして間も無くリバウンド。。。皆さんも経験あるのではないでしょうか？

「ダイエットだ！」と張り切って新しいことに手を染めたのはいいけれど、期間限定で続けることが難しい、これが「ダイエット難民」の方のあるあるです。

「張り切らない」「継続できる」ことがダイエットにおいてはとても重要です。

GLP-1メディカルダイエットのキーワードは「無理をしないこと」。

落ち着いて、ゆっくりと取り組むことで確実に、健康的にダイエットをすることができるのです。

また、正しいダイエットの知識、生活習慣の工夫が、綺麗に、かっこよく、健康的・効果的なダイエットの成功に導きます。

私もダイエット難民の一人でした

これまで糖質制限やハードな運動で体重を落とすことに何度か成功しましたが、成功するとすぐにストレスや多忙による運動不足で痩せたり太ったりを繰り返してきました。

食事制限では体重が落ちてきても湧き上がる食欲でストレスが溜まるし、食事制限ができなくなって体重が戻るとそれもそれでストレス。。。

「医療者としてこれではいかん 」と勉強に勉強を重ねてたどり着いたのがGLP-1メディカルダイエットでした。

ダイエットに必要な知識を惜しみなく

GLP-1メディカルダイエットでは「食欲をストレスなく抑制すること」で自然に体重を落とすことが可能です。

GLP-1メディカルダイットに加えて、ダイエットに関する正しい知識を知っていただくことでより効果的に、綺麗に、かっこよく、健康的にダイエットしていただければと考えています。

プライベートクリニック高田馬場/新橋

代表医師　鏡原裕一

GLP-1ダイエット3ヶ月の変化です。