カロリーと同じくらい気にしてほしいGI値
GI値(Glycemic Index:グリセミック指数)をご存知でしょうか?聞いたり見たりしたことがある方も多いと思います。アメリカ・ヨーロッパでは食事療法にGI値を取り入れることで、糖尿病患者の生活の質を高めながら治療を行うのが主流となっています。
では、このGI値、一体何かと言うと
・食材・食品を摂取した時の血糖値の上がり具合を指数で表したもので、この数値が高いほど「ダイエットに不向き」な食材と言えます
なぜGI値が高いとダイエットに不向きなの?
人間は活動するためのエネルギーとして糖(グルコース)を利用しています。
しかし何事も過ぎたるは及ばざるが如し。血中の糖分「血糖」が過多になると血管を傷つけてしまいます。
この際人間の体は、膵臓から「インスリン」を分泌することで、過多になった血糖を細胞にしまい込み血糖値を下げようとします。
インスリンが過剰に分泌されると、細胞内への糖の取り込みも過剰になり、過剰に取り込まれた糖はやがて体脂肪へと変化してしまうのです。
つまり、過剰なインスリン分泌を引き起こす「GI値が高い食品」は「体脂肪を蓄積しやすい食品」と言い換えることができるのです。
食べ方で食後高血糖を抑える方法
高GI値の代表食物としては白米や白いパン、うどんなどの「白い食べ物」、対して低GI値の代表食物は雑穀や玄米、ライ麦パン、そばなどの「茶色い食べ物」になります。
白い食べ物から茶色い食べものにするだけで食後高血糖を抑えて「体脂肪の蓄積」を抑制できます。
でも白いご飯美味しいですよね(笑)
でも白いご飯ってとても美味しいですよね。あれもこれも我慢していてはダイエットも続きません。
そんな時に大事なのは食べる順番です。
高GI値の食べ物を食べる時は、繊維質やタンパク質などと合わせて食べると消化管壁からの糖の速度が遅くなり血糖値が上昇しにくくなります。
一般的には繊維質→脂質→タンパク質→糖質の順に入れるといいと言われています。
「ばっかり食べ」があまり行儀のいいものではありませんが、ダイエットのテクニックとして覚えておいてもいいかもしれません。
まとめ
当院の方針としてはバランスの良い食事を3食しっかり摂っていただくことを推奨しており、これしちゃいけない・あれしちゃいけないという制限を設けないよう心がけております。
しかし、ダイエットも進んでくると自然と「どうしたらより健康的になれるだろう」「どうしたらより効果的に痩せられるだろう」と考えたくなるものです(実際に患者様からもよく質問されます)。
より良いダイエットをするために覚えておいて損はないはずです。
プライベートクリニック高田馬場/新橋
代表医師 鏡原裕一
<URL>https://www.private-clinic.jp/lp/glp-1/